中国ソーシャルメディアマーケティング

ソーシャルメディアマーケティングとは何か

ソーシャルメディアマーケティングとは、twitter等のソーシャルメディアをマーケティング活動のツールとして用い、消費者にコミュニケーションしていく手法のことを指します。
日本においては、2009年にtwitterが本格的に普及し始め、「ソーシャルメディアマーケティング」という概念が台頭してきました。しかし、実は中国においては2008年から既に普及している概念であり、掲示板を中心にSNSやマイクロブログなど様々なソーシャルメディアが台頭しています(図1)。

図1:「社区营销」の検索の人気度の推移

消費者の行動変化

ソーシャルメディアの台頭に伴い、消費者にも行動変化が見られていると言われています。目新しい変化としては「AIDMA」から「AISA」に変化したというもので、認知し、興味・関心を持った後に「ソーシャルフィルター」と呼ばれる行動を行うというものです。

このソーシャルフィルターは、
・ソーシャルメディア内の友人(リアルの友人とは限りません)というフィルターを通した情報を受け取る
・何か気になる物があれば、ソーシャルメディア内の友人に問いかけ、その反応を見てブランドへの態度を形成する

といった2つの機能を果たしているものとされています。

中国においても確認出来る「AISA」

前述した消費者の行動変化は、日本だけではなく中国においても現れていることが上記データから推察されます。今後このような行動を前提に置いてソーシャルメディアをいかに中国のウェブマーケティングに利用していくかを考えていかなければなりません。

補足です。上記は中国おいて自動車を購入する際に影響を与えた情報経路のアンケート調査結果です。自動車という高関与・思考型の商品カテゴリーの調査ですので、多様な情報収集チャネルを利用していることが見てとれます。ただ、その中でも「友人の推薦」が上位に位置されていることは注目すべき点であり、ブランドの知識獲得や態度形成に影響を与えていることが推察されます。
ファッションといった低関与商品においては別項目が上位にくるというデータもありますが、少なくとも中国人消費者の購買行動の変化の中で、「口コミ」をマーケティングに生かすという視点は様々な商品カテゴリーにおいて無視することは出来ないのではないかと私たちは考えています。

サービス内容

中国ソーシャル媒体全体マップ

上記は中国のソーシャルメディアの一覧です。ターゲットとなる消費者のニーズ構造を理解し、課題を分析した上で、このように膨大にある中国のソーシャルメディアの中から適切なソーシャルメディアを選定し、キャンペーンバイラルプロモーションを検討する必要があります。
競争が激しく、またユーザー自身の好みもあり、趨勢は劇的に変化します。その時々の目的との合致するかどうか、見極めが重要でありつつも、難しい世界です。