9月4日にGoogle中国に激震が走りました。同社CEOの李開複氏が突然離職を発表したためです。離職後北京を拠点に新たな会社を組織することも同時に発表されました。2005年のマイクロソフトとGoogleの間での李開複氏を巡る争奪戦は訴訟まで発展しましたが、最後はGoogleの勝ちで、同氏はGoogle中国のCEOに就任しました。
■百度に対抗するための取り組み
百度中国を対抗するため、李開複氏はGoogle中国をローカライズの道に導きました。それまで名前が覚えにくい、ドメインが覚えにくい、ニュースが遅いなど中国現地ユーザーからの指摘に対して、「谷歌」という漢字ネームの採用や最短ドメインG.CNの採用、それに現地大手ポータル「新浪」との提携など、ユーザーの不満を着実に改善してきました。易観国際のデータによると、Google中国のシェアーは着実に上がってきています、2009年Q2では29%に伸びました。しかし主な競争相手百度からシェアーを奪うというよりも、yahoo中国が撤退したシェアーを受け継ぐことに成功したといったほうがよいでしょう。
Google中国を牽引していく人物とされているだけに今回の発表は非常に残念です。
李開複