2012年6月CNNIC(中国インターネット情報センター)統計によると、中国ドメインの総数は873万個、昨年より98万増で、増加率は12%です。CN実名登録制度とICP登録制度は中国ドメイン運用上、クリアしなければならない条件になります。CN実名登録の不備によって、停止されたドメインは46.2万件、一方、ICP登録の不備によって、停止されたドメインは63.6万件、両者合計は百万級となります。
中国における主要なドメイン紹介
ドメイン | 解説 |
---|---|
![]() |
日本の【.jp】に相当します |
![]() |
【.com】の中国版です |
![]() |
【.net】の中国版です |
![]() |
【.org】の中国版です |
中国ドメイン取得時の注意点
中国国内の検索エンジンは、百度・Goolge中国ともに、ピンイン(中国語ローマ字入力法)検索をサポートしています。よって、場合によっては、英語ではなくピンインでドメインを取得すると検索エンジン対策(中国語SEO)になります。
例えば、車のサイトの場合、英語のドメインは「www.car.com」にし、それにあわせて「www.che.cn」のドメインを取得すれば、中国語のピンインで「車」を検索するとき、上位表示される可能性が高くなります。
中国ドメイン運用の注意点
政府のインターネット規制に伴い、中国が管理する「.cn」「.com.cn」等のドメインを取得するためには、各種証明書類の提出が義務付けられました。企業が取得するためには、中国で法人を設立している必要があります。
提出物が多く、法規制が変更される事もあるため、一部中国企業の中でも面倒を嫌って.comドメインを取得する企業もあります。取得に一定のコスト・リスクが設けられたことから、逆に.cnドメイン取得企業に対してはユーザーが一定の信用をおきます。(.comドメインが信用がないという意味ではありません)
中国語ドメイン
中国政府や外資系企業を中心に、2007年から中国語ドメインを導入する動きがあります。「中国語.CN」漢字のドメイン名の取得はさまざまなメリットがあります。政府機関は安全性などの配慮や、民衆の馴染のアル中国語ドメインを利用して、電子行政を普及させる狙いがあります。また外資系会社積極的に採用する理由は中国語ドメイン名を使用して、中国人顧客との距離感を縮めて、インターネット業務の展開にもプラス効果があるからです。
有名な中国語ドメインのサイト
中国語ドメインをサポートしているブラウザはIE7.0、Firefox2.0、Netscape8.0などがあります。残念ながらIE6はサポートしていないです。
「.中国」ドメイン
2009年から「.中国」漢字ドメインが取得可能になりました、例:「○○○.中国」
中国ドメイン別運用状況(2012)
数量(件) | シェア | |
---|---|---|
CN | 3,984,188 | 45.60% |
COM | 3,758,855 | 43.10% |
NET | 482,704 | 5.50% |
中国 | 311,399 | 3.60% |
ORG | 108,071 | 1.20% |
その他 | 85,866 | 1.00% |
合計 | 8,731,083 | 100.00% |
cnドメイン別運用状況(2012)
数量(件) | シェア | |
---|---|---|
cn | 2,480,740 | 62.30% |
com.cn | 1,087,930 | 27.30% |
adm.cn | 158,204 | 4.00% |
net.cn | 135,173 | 3.40% |
org.cn | 56,511 | 1.40% |
gov.cn | 54,808 | 1.40% |
ac.cn | 6,803 | 0.20% |
edu.cn | 3,978 | 0.10% |
mil.cn | 41 | 0.00% |
合計 | 3,984,188 | 100.00% |
出典CNNIC