すべてのサイトの入り口を「百度」にする!? 「天下統一」を目指す百度検索オープンプラットフォームの応用事例を紹介させていただきます。
オープンした時に記事で紹介したことがありますが、最近各業界での応用事例が増えていて、(主に提携先と大手)こういう事もできるのかと思うぐらい、目を見張るものが多いです。
■SNS業界
通常SNSはサイトに飛んで、入り口画面からログインしてから、はじめて利用できますが、百度は「開心網」のログイン画面を直接検索結果に持ってきました。中国百度検索で「開心網」の検索結果を確認
■EC業界
通常商品検索から価格比較に至るまでの作業はECサイトで行うものですが、「親切」な百度がいれば、そんな必要もなくなりますね。百度の検索結果から直接操作できようになりました。以下はノキアの人気機種「ノキアN8」のキーワードで検索した結果です。中国百度検索で「ノキアN8」の検索結果を確認
■求人業界
職種で検索するだけで、求人情報を直接百度の検索結果からチェックできます。下記は「webデザイナー」で検索した結果です。弊社の中国支社は湖南省長沙市に位置するので、ちゃんと地域も絞られています。実用レベルにきています。中国百度検索で「ウェブデザイナー募集」の検索結果を確認
■ビデオ共有サイト
三国志は日本でも人気がありますが、中国も最近ドラマ「新三国」を制作しています。通常テレビで放映した後にビデオ共有サイトにもアップされますが、今後人気ドラマ・映画・ビデオを百度で検索するだけで、直接見れそうですね。中国百度検索で「新三国」の検索結果を確認
■旅行業界
「上海から北京」で検索すると、切符予約の画面がいきなり検索結果に出てきます。いま中国オンライン旅行市場50%以上のシェアを有する「携程」をはじめ、いくつかの旅行サイトが選べます。鉄道の情報も同時公開中です。中国百度検索で「上海から北京」の検索結果を確認
■ソフト業界
現在中国人の一般的なソフト入手ルートはオフィシャルサイトでダウンロードするか、「窓の杜」みたいな専門のソフトダウンロードサイトからダウンロードするか、どちらかになります。百度オープンプラットフォームを利用すれば、ソフトのダウンロードは検索結果から直接行えます。人気チャットソフトウェアー「QQ」を検索するだけで、いきなりオフィシャルサイトが配布しているソフトダウンロードボタンが出てきました。中国百度検索で「QQ」の検索結果を確認
上記のようにユーザーが一旦こういう操作に慣れてしまうと、百度と提携しなければ、ビジネスがはじまらないということになりそうです。百度の野望は「天下統一」のようです。もしも私が企業側の担当者であれば、たとえお金がかかっても、やってみます。一般的な検索結果よりは、上記のようにもっとコンバージョンに繋がる表示を選びます、おまけに上位表示つきですからね。