中国大手マーケティング・コンサル会社IResearchが発表したネットユーザーを対象とした自動車関連の統計情報で、興味深いデータがありました。日中社会構造の違いがそのまま、ユーザーの情報入手ルートや購入決定要因に反映されています。
出典 IResearch
中国ネットユーザー向けの統計ですが、中国のネットユーザーがすでに3.84億人(2010年2月まで)に達していることを考えると、中国主流社会ともいえるでしょう。上記の統計でわかっていただけると思いますが、
1.結局口コミ、ネット、テレビ、新聞雑誌、店頭など、すべてのチャンネル向けに発信が必要
2.友達推薦、家族意見など、車ポータルのフォーラム評判など口コミ要素が購買決定に大いに影響する
なぜ上記のように口コミとオフィシャル広告を比べると、口コミが重視されるかと言うと
■オフィシャル広告の効果が低下する理由
日々様々な広告に囲まれている中国ユーザーはオフィシャルの誇大広告に抵抗力が付いてきました。中国社会の信用のなさが直接反映している形です。
■口コミが重視される理由
もう一つ口コミが重視される理由はコネ社会です。人間関係で組織された利益共同体は中国の大地では根強いです。
中国向けにプロモーションプランを練るときには、中国への深い理解が求められます。