インターネットの出現によって、マーケティングの中心は売り手視点(4P)から買い手視点(4C)に移行しつつあります。ウェブマーケティングも例外ではありません。ユーザー中心設計などユーザーを中心とする方法論も普及しています。本日のエントリーは一般消費者の行動に沿ってユーザー中心SEOを探ってみたいと思います。
ユーザー行動 | 具体事例 | SEO戦略 | 関連ワード例 |
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一般検索 | ネットを利用した商品販売。 「EC」で検索する |
認知度を高める | |
細分検索 | 中国市場の需要増加、中国向けに販売したい。 「中国 EC」で検索する。 |
市場の細分化 | |
ブランド選択 | 中国向けのECの選択肢はたくさんあるため、選別したい。 「中国大手ECサイト」で検索 |
競合分析 | |
ブランド誘導 | タオバオのサイトに出店することを決定。 「タオバオ サイト」で検索 |
ブランド関連ワード最適化 | |
評判リサーチ | タオバオを発見したが、評判を知りたい。 「タオバオ 評価」で検索 |
イメージ管理 | |
サービス利用 | 実際に出店の手続きを進める。 「タオバオ代理店」で検索 |
コンバージョンの最適化 |
■一般検索
一般検索に使うワードはビッグキーワードがほとんどですから、競争率が高いです。SEOのコストパフォーマンスがよくありません。逆にこの段階ではCPMなど露出度を確保できる広告サービスを選んだほうが得策です。
■細分検索
ここからはSEOで狙える範囲です。市場を細分できるキーワードを割り出し、根気よく最適化することです。弊社が運営中の情報サイトChina-Webby、「SEO」で検索してもまったく出てきませんが、「中国」の細分ワードを加えると、トップに上がります。「中国 SEO」
■ブランド選択
どの細分市場でも、競合は必ず出現するわけです。知名度の高いほうが有利に戦えます。NO1、NO2になれるに越したことはないですが、ユーザーがよく検索してワードとは?ユーザーの選択を促せるワードとは?ここは競合のサイトを分析したほうが一番早いです。
■ブランド誘導
社名系、商品名のキーワードは会社にとって重要な無形資産です。通常特に何もしなくても上位表示になりますが、社名で検索しても出てこないケースもあります、要チェックです。そして上表に書いた例の通り、「タオバオ URL」のキーワードで検索しても、タオバオのオフィシャルサイトは上位に出てきません。場合によって、指名買いのユーザーのためにリスティング出稿も必要と思われます。
■評判リサーチ
ブランドのイメージ管理は言うまでもないですが、特にネットの出現によって、ネット上に散在していたユーザーの評価はブランドのイメージを織り出します。ネット上の口コミ情報はSEO上も意図的に管理しなければなりません。
■サービス利用
なぜ今買わなければならないかの理由付けです。「商品+割引」、「商品+クーポン」などはいい餌になります。コンバージョンを高める施策の数だけSEO対策もあります。一緒にご考慮ください。