日本のレンタルサーバーにおいては、365日24時間稼動が常識ですが、残念ながら、中国においては、どんな大手ホスティング会社でも、その保証はありません。予測不能な外部要因により、年に一回、二回はトラブルが起こっています。
中国最大のホスティング会社「新網」の最近の記録では、同社のDNSサーバーは、2006年9月22日、2007年4月7日の2回、ハッカーに攻撃され、両日とも10万を超えるサイトが訪問不能の事態に陥りました。
また、ハッカー攻撃のほかに予測できない問題のひとつとして、GFW(Great Firewall of China:検閲システム)があります。
GFWは、毎日ネット上を巡回し、違法な情報を見つけると、即座にIPアドレスをブロックします。IPアドレスがブロックされた場合、同じIPを共有するサイト(共有サーバー)では、他のサイトでも訪問不能の状態に陥ってしまいます。
サーバーを中国国外に設置しても(例えば、日本国内の共有サーバーを利用しても)同じ結果となります。中国国内のデータセンターとホスティング会社は、法的な責任を回避するため、点検のたび、違法情報に対して同じ行動(IPアドレスごとブロックする)を取っています。
このように日本と大きく異なる中国サーバー事情について、あらかじめ理解したうえで、こういった不測の事態が起きたとき、いかに迅速に対応するか、対応してもらえるパートナーを見つけるかが重要となります。