先日中国百度はオフィシャルサイトで4月20日リリースの新しい広告システムを公表しました。一足早く重要な仕様変更と改善をプレビューします。
検索結果&広告枠の変更
百度の現状のシステムではリスティング広告とオーガニック結果が混じって一緒に表示されますが、ユーザーにとって実に区別しにくいものです。サイト運営側にとっても、せっかくSEO対策をしても、広告枠が上位を占めているので、上位にすることが難しいです(詳しくは「効果の薄い」百度向けのSEO)。
新しいシステムではオーガニック結果に混じって表示される広告枠を三つに絞り、残りは右の部分に移し、目立つように背景色や説明文も入れています。ほぼ現在の難点を修正した形になりました。
改善されたポイント:
- ユーザビリティーが向上している
- 百度向けのSEOが可能になった
- オーガニック結果と広告を分けることで、詐欺に利用されにくくなった
グループ分け機能
これまで、百度のリスティング広告システムは簡単なグループ分けしかできませんでしたが、今回の新しいシステムでは、Googleアドワーズのグループ分け機能のようなものが使えます。2段階にわけてキーワードを細かくセグメントすることができるようになりました。また、グループ毎に出稿地域、出稿時間の設定などもできるようになりました。
改善されたポイント:
- 運営側の管理がしやすくなった
- よりターゲットを絞った広告プランが立てられるようになった
- キーワードと広告文のクリエイティブがより自由になった
レポート機能を強化
SEM運営者として、一番悩むのはどのように広告効果を改善することですが、これまでの百度レポートは限られた情報しか提供せず、広告の調整は難しいものでした。新しいシステムではレポートにインプレッションやCPMなど、ネット広告効果分析に良く使うデータを提供するようになりました。Googleアドワーズほど詳しい結果は出ませんが、前よりは進歩しています。
改善されたポイント:
- インプレッションとクリック数の関係がわかり、効果の分析や問題の特定がしやすくなった
- CPMが提供され、クリック単価ではなく露出度を重視するプランも立てられるようになった