ソニーエリクソン:携帯商品人気の秘密

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中国向けの口コミプロモーションはほとんどの日系企業にとって、まだまだ未知の世界になりますが、その中ソニーエリクソンの中国向けの口コミプロモはなかなか見ごたえがあります。まずは同社の携帯F305cの人気ぶりを見てみましょう。

中国のインターネットショップ「世紀電器網」が、ソニーエリクソンの携帯電話F305cを、960元(約1万3000円)で販売しはじめたことが分かった。携帯電話の情報サイト「手機中国」が31日付で伝えた。

F305cは音楽やゲームの機能で、中国市場で大きな影響力を持つとされる。これまでは、1090元程度で売られていた。中国のポータルサイト新浪網が値下がり前に実施したアンケートでも、「推薦したい」との回答が2492件、「推薦しない」が572件、「買いたい」は3018件、「様子を見る」が 440件など、人気の機種だ。

「手機中国」は、ゲームや音楽など、高度なエンターテインメント機能のほか、◆ゲーム時などに見やすい画面◆ファッショナブルな外観◆装飾と滑落防止を兼ねた凹凸――など、デザイン面も高く評価。1000元以下になったことで「無敵の価格競争力」と論評した。

サーチナより

人気や評判の背後には、中国大手ポータルSOHUと組んで実行した口コミプロモーションがありました。口コミは2回ブレイクの方式を使っているようです。簡単にまとめると以下の流れになります。

  • 話題の企画
  • BBSへの投稿
  • BBSトップで推薦
  • ユーザーを巻き込んで連動(炎上させる)
  • ニューストピックにする(事件として取り上げ)
  • さらなる広範囲の口コミを狙う

ウェブ制作者とウェブプロモの担当者の立場から、2次ブレイクを造成するためのニューストピック特集ページはなかなか見ごたえがありました。中心となるのは(4)のバイラルビデオです。(地下鉄の中で夢中に携帯と遊んでいる謎の男)その他の部分もちゃんと考えて作っているようです。サイトのURLはこちらです。

  • (1)画像見出し、キャッチコピーは謎男事件の秘密を明かし!(効きますね!)
  • (2)事件の顛末や背景を紹介する記事(事件の説明)
  • (3)支持と反対の論点をわけて、ユーザーを巻き込む(2次ブレイクを図る)
  • (4)コンテンツの中心となるバイラルビデオ(男が遊んでいるのは携帯F305cが搭載している携帯ゲーム)
  • (5)機種の紹介記事・重力検知型のゲーム紹介(商品紹介)
  • (6)アンケート(ユーザーの考えを聞き出す)
  • (7)競合のIphoneとPK(ゲーム機能、Iphoneの四分の一の値段を惜しみなくアピール)

SOHUサイト

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