二億人のユーザーを抱えている、すっかりスマホ定番アプリとなった【wechat】(中国語名weixin)ですが、企業ユーザーを取り込むため、企業向けのプラットフォームBETA版を公開しました。
個人利用者と違って、企業はオフィシャルアカウントを申請することによって、ファンに対して、ブランド情報・販促情報を発信していくことができるようになりました。スタートアップの時点では、どうしても企業一方の発信になりがちですが、wechatもオープン化を進めているので、これからのバリエーションは楽しみです。以下中国側の企業・店舗のプロモーション事例を簡単におさらいします。
1.某ショッピングセンター
店頭でQRコード付きのポスター公開、ユーザーがそれをスキャンして、wechat会員画に飛ばされます。会員になることによって、モール内の店舗割引情報&会員特典が受け取れます。
2.某ファッションアフェイリエイトサイト
PCサイト上にあるQRコードをスキャンすることによって、当該サイトのwechat会員になれます。会員向けには、地域密着したファッション・商品情報が定期的に届きます。
3.某ファストフードチェーン店
コーヒーコップやパッケージに印刷されたQRコードをスキャンすることによって、当該店のクーポン券が表示されます。店頭に見せれば、特典や割引が受けられます。またユーザーによる再配布も有効です。
前記事例でわかりますように、wechatはQRコードを組み合わせたプロモーションは、中国側でトレンドになっています。
wechatのオフィシャルアカウントは既存のweibo・snsオフィシャルアカウントと比較されやすいですが、2点一味違うものがあると思います。
1.wechatはモバイル系のアプリですから、LBS(位置情報サービス)の属性がより強い
2.wechatによるSNSは、携帯アドレス帳上の人もかなりの率で加入している、ユーザー間親密度は他より高い、よって、口コミもより信頼度が高い
QRコードは元々、ダイレクト・マーケティング手法から電子媒体に人を誘引するのが得意ですが、地域密着&信頼度はwechatに補完されると、鬼に金棒!