DoNews情報によると、百度は毎年開かれている百度世界大会にて同社の重要新商品を発表してきました。今年の6月5日に開かれる2008百度世界大会で、百度のIM(インスタントメッセンジャー)「百度HI」がそのベールを脱ぎ、正式に公開(リリース)される予定です。
2006年に開かれた第1回百度世界大会の時、既に百度がIMソフトウェア業界に足を踏み入れるのではないかと噂されていました。当時、百度は他社との提携でIMソフト開発をすすめるのではないかと予想する人が多く、騰訊(テンセント)C E Oの馬化騰氏の出席がその説を強めました。2007年に開かれた第2回百度世界大会で、百度の商業運営責任者、商品構成責任者の二人が始めて“IMなどの商品開発もありうる”とコメントしました。それにより、百度IM商品に対しての予測と期待はますます高まり、この商品を「百度小声」と命名するネットユーザまで出現しました。百度の総裁兼CEOのロビン・リー氏はブログの中でこの命名に好意を示す文章を発表し、百度IMの神秘性を増す結果となりました。
しかし、様々な推測と議論が飛び交う中で、その後百度はIMに関しては一語も触れず、依然冷静な姿勢を見せました。2008年2月に百度が出した募集広告によって、初めてIM開発の策略の糸口が見えてきました。その募集広告とは“IM商品マネージャー、研究開発エンジニア”などの役職を募集するもので、有名IMソフトウェア開発経験者を優先的に採用するそうです。また、百度内部においてIM機能について意見を募るメールが外部に漏れるなど、百度のIMソフトウェアの開発が水面下で行われているようすが明らかになりました。その1ヶ月後、正式的に“Hi”と命名された百度IMソフトウェアが百度社員の間でテスト使用が行われ、そのスクリーンショット及び機能も次々と明らかになりました。
2008年3月27日、百度はIMソフトウェアのテスト協力を一部のメディア、インターネット専門家及び百度の熱狂的なファンを含む小規模のグループに依頼しました。テスト協力参加者は百度が選択した人々でしたが、参加者は無制限に自己の友人をテストに招待することができ、招待された人は更に招待することができるため、テスト参加者はあっという間に拡大し、数日間で登録ユーザー数は数万人を突破しました。
「2008百度世界大会」は6月5日に上海で開催される予定です。情報によると、百度はIMソフト「百度HI」以外のもう一つ重要なサービス「我的营销中心」も「2008百度世界大会」で発表する予定です。「我的营销中心」は個人と企業の両方ともが利用できる新しいマーケティングプラットフォームで、百度傘下の関連リソースを一括して運用することができ、受け手の注意を獲得することを目的にしています。専門家の予測によると、百度が持つ膨大な捜索デ—タベ—スとコミュニティのデータを一部公開するかもしれません。中国の他のインターネットメディア広告との差別化を図っています。
現在、「我的营销中心」に関する具体的な情報はまだ公表されていません。取引先リストに中国電信など大手企業も含まれています。