「中国のTwitter」と呼ばれている「新浪weibo」はTwitterと果たしてどこがどう違うのか?
わかりやすく説明させていただきたいと思います。
まずは基本データです。
■情報発信の違い
基本データの図でわかりますように、両者の文字制限は同じく140ですが、しかし中国語と英語は根本的な違いがありました。「文字制限は同じ140文字ですが、漢字の情報量は英語の4倍~5倍もある」元Google中国のCEO李開複氏はそう語りました。140文字の中国語は十分まとまったエッセイが書ける範囲です。実際にweiboを使った情報発信は必要に応じて、ストーリー性も考えたほうがよいでしょう。
■機能上の違い
下図でわかりますように、新浪weiboでは、表情、画像、ビデオ、音楽、話題、投票様々な機能が用意されています。対して、Twitterは画像とロケーションしか機能がありません。そういう機能上の違いから、新浪では娯楽よりのコンテンツが一番発信されているのに対して、Twitterではニュース系の情報が多く発信されています。中国ユーザーは割とマイクロブログで発信されている画像、ビデオなどに馴れていて、新浪weiboを使って情報を発信する際には、Twitterの経験にとらわれず、音楽・ビデオなど新しいこともチャレンジできればと思います。
■体制上の違い
基本データの図でわかりますように、新浪の今年の募集計画だけでも1千人レベルです。対して、Twitterのスタッフは約300名です。なぜ新浪のスタッフはそんなに多いのか、疑問を抱く方もいると思いますが、これも中国の事情があります。新浪weiboで発信される内容はすべて検閲されています。政治に関わる話題や公良秩序に反するものなどは削除されます。新浪weiboの検閲部門で働くスタッフは開発部門よりも多いと言われています。そのようなこともあって、weiboで発信する際に中国で敏感な話題を触れるものや法律に反するものがあるかどうか、事前にチェックしたほうがいいでしょう。