「ゾンビユーザー」とは、ソーシャル媒体のファン数などの数値を操作するために創りだされた実在しないユーザーのことです。中国では、ソーシャル媒体が「ゾンビユーザー」によって占領されていることを「ゾンビ化」と呼んでいます。
「開心網」、「人人網」が衰退している一因として、ゾンビユーザーの増えすぎがあると言われています。生きているユーザーが嫌になって、ユーザー離れが生じてしまったというわけですね。weiboも同様な状況ですが、実名化によってかろうじてアクティブなユーザーを維持しています。
「ゾンビ化」はソーシャル媒体の生存を脅かす大きな外部要因です。旬の「wechat」も「ゾンビ化」の運命から逃れられません。とうとうファン数などの売買が始まりました。ネット上の仮想ソンビですが、本当のゾンビと同じで、始まったら止まらなくなります。
画像は現地時点の取引価格です。
facebook、twitterは中国でブロックされているのも良かったと思います。ゾンビ化されずにね。。。
facebook、twitterでも架空アカウントはたくさんあります。そこにユーザーが欲するコミュニケーションがある限り、ゾンビアカウントの存在自体は、ユーザーを離反させる決定打にはならないだろうと思います。ただ、日本の国内SNSが出会い業者が乗り込んできたタイミングでユーザーが離れていったように、彼らは特にピークを見ぬいてやってきます。ちょうどその頃にSNS疲れがあって、かつ別の場に新しいコミュニケーションの場があったりすると、ゾンビの存在がユーザーを新しい場に押しやる一要因になると考えられます。ゾンビが無言のうちは良いけれど、口々にスパムをつぶやき始めたら、本来的には友達の状況をいち早く知れる機能がアダとなる、ここらへんは機能が背負っている宿命かも知れません。