ウェブのローカライズは翻訳だけではありません。しかし翻訳の品質はウェブローカライズを成功させる鍵となります。
もちろん多くの日本側の担当者は中国語を勉強したわけではありません。しかし、中国語がわからなくても、中国語翻訳の品質を見分ける方法はあるでしょうか?はい、あります。ただし駄目な翻訳がわかるだけです。
■フレーズは 「細部に神が宿る」
■キーワードは「符号」
中国語符号の使い方は鍵となります。一言でいうと、符号にまで気を配った翻訳の品質は期待できますが、 逆に符号をお粗末にする翻訳は危ないと判断してもよいでしょう。日本語と中国語の符号は似たようなものもありますが、全然違うものもあります。以下いくつかウェブ翻訳上よくある間違いの例を上げてみます。
読点
日本語 、
中国語 ,
コメント 日本語の読点は中国語に訳されているかどうか、中国語にも同じ符号「、」がありますが、列挙する意味として使われているので、要注意です。
中黒(なかぐろ)
日本語 ・
中国語 、
コメント 中黒は日本語特有の符号です。中国語に訳されているかどうか、要確認です。中黒を残してはいけません。
カギカッコ
日本語「」
中国語 “”または()
コメント 「」は日本語特有のものです、訳した文章の中に残してはいけません。状況によって””または()に訳しましょう。
二重カギカッコ
日本語『』
中国語 “”または《》
コメント 『』も日本語特有のものです、状況によって“”または《》に訳しましょう。
波ダッシュ ~
日本語 ~
中国語 ~
コメント 形は似ていますが、微妙に違いますので、要注意です。
リーダー …
日本語 …
中国語 ……
コメント 中国語は6点です。要注意です。
注釈 ※
日本語 ※
中国語 *
コメント 日本の米マークはすきですが、残念ながら中国語としては使えないです。
ハイフン -
日本語ー
中国語——
コメント 「——」は中国語特有の符号です。文中において、説明のための語句を示します。
以上簡単に列挙しましたが、それだけチェックすれば、大体中国語翻訳の質は大体推測できると思います。文中に日本語の符号が数多く残っていたら、決して安心できるレベルではありません。