中国語サイトを日本でホスティングするデメリット
万里のファイアー・ウォール(GFW)の影響でアクセススピードが遅くなります
中国国内から海外へのアクセスは、Golden Shield ProjectやGreat Firewall of Chinaとして知られているインターネットのゲートウェイにより、すべて中国政府の検閲を受けています。 これによって、中国国外でサーバーをホスティングするサイトは、
1)中国において表示できない
2)表示できたとしても速度が遅くなる
等、様々なトラブルが生じています。
中国のユーザーをターゲットとしてプロモーションする場合、中国国内でサーバーをホスティングしたほうが効果的です。また、日本国内でサーバーをホスティングする場合でも最低限、中国から問題なく表示されるかどうか確認したほうがよいでしょう。
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Great Firewall of China(三)
Great Firewall of China(四)
Great Firewall of China(五)
中国のサーチエンジンにインデックスされにくくなります
中国は広大なため、同じ中国国内からのアクセスであっても、サーバー設置場所によってサイト表示速度が変わる可能性があります。よって、潜在顧客の所在地から近いサーバーをレンタルすれば、サイト表示速度がアップすると同時に、検索エンジンの順位や検索エンジンへのwebサイト収録スピードもアップします。
日本でサーバーをホスティングする場合は、中国系サーチエンジンのクローラに見つかりにくくなる恐れがあります。
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中国のインターネット特有の南北問題事情
北に中国聯通(チャイナ・ユニコム)、南に中国電信(チャイナ・テレコム)、中国インターネット両大キャリアはそれぞれの地域において、圧倒的な市場シェアを占めています。しかし、両者お互いのアクセスは非常に低速で、かつ不安定なものです、それがいわゆる、中国ネット回線の「南北問題」です。
海外にホスティングする場合、例えば日本にサーバーを置く場合、契約しているISPによって、中国の南と北、パフォーマンスが異なる可能性は極めて高いです。具体的には、ウェブサイトのアクセススピードやリスティング出稿至るまで、影響が及びます。中国向けのウェブサイトを開設・運用する際に、要注意するところです。
ICPライセンス
なお、中国国内でのwebサイト開設は許可制になっており、サイトを開設するにはICP登録をする必要があります。