CCTVの報道をかわきりに、中国国内外Google関連のニュースたくさん流れていましたか、情報が錯綜している中、特に海外サイト遮断やキーワードサジェスト機能の停止命令は気になるものです。中国国内の環境から検証してみました。
19日に中国政府からGoogle現地法人に上記のようなことが命じられましたが、実際に当日にキーワードサジェスト機能はすでに停止されました。一方海外サイトへのアクセスは問題ありません(ニュースで指摘されたアダルトコンテンツに繋ぐ検索結果は一部遮断)。そのほか、ニュースに流れていない中国語検索結果を絞る言語チェックボタンが、昨日から突然なくなりました。とは言え、プログラム自体は動作しています。インタフェース上からなくなった四つの言語を絞るボタンのパラメータ指定さえわかれば、直接検索結果を絞ることができます。
下図は19日に取ったGoogle中国のキャプチャ画面です。灰色で囲まれた部分は現在なくなっています。中国語検索結果を絞る機能がなくなったGoogle中国を確認
Google中国の現地名「谷歌」に元々あった中国語検索結果を絞る機能のパラメータを説明させていただきます。
■すべてのウェブページ(デフォルト)「谷歌」
検索結果数:2,450,000,000
パラメータ:なし
■中国語ウェブページ 「谷歌」
検索結果数:145,000,000
パラメータ:&lr=lang_zh-CN|lang_zh-TW(中国簡体字と繁体字の検索結果両方表示)
■中国語簡体字ウェブページ 「谷歌」
検索結果数:132,000,000
パラメータ:&lr=lang_zh-CN(中国簡体字結果のみ表示)
■中国語繁体字ウェブページ 「谷歌」
検索結果数: 53,300,000
パラメータ:&lr=lang_zh-TW(中国繁体字結果のみ表示)
■中国国内のウェブページ 「谷歌」
検索結果数: 53,300,000
パラメータ:&meta=cr%3DcountryCN(中国国内の結果のみ表示)
Google中国にとっては以前から規制されたキャッシュ機能も入れて、3つの重要機能が使えなくなる結果となりました。今後もしも海外の中国語サイトが強制遮断されるようなことがあれば、それこそ一番心配される問題です。いまの時点では取り合えず安全です。