2011年の中国ネットショッピング重要データをまとめてみました。データの出典はIresearchです。
- ネットショッピングユーザーは1.87億人、2010年と比べて3900万人増です。
- ネットショッピング市場の規模は7735.6億元、2010年と比べて67.8%増です。
- B2C市場の取引規模は1791.1億元、ネットショッピング全体の23%を占めています。
- C2C市場では、タオバオが9割以上を占め、依然寡占状態です。
- 中国モバイル市場の規模は393.1億元、モバイルECは爆発的に伸びて全体の3割に。
- 第三者決済市場の規模は22038億元、アリペイは49%で、約5割を占めています。
中国のネットショッピング市場はやはりアリババグループを除いては語れません。C2Cは約9割で寡占状態で、B2Cモールはモール系B2Cの約5割を占めています。決済においても、約5割のシェアです。
しかしそんなアリババグループにも「悩み」があります。同社のB2CとC2C事業は同じタオバオのブランドを共有していたのですが、昨年年末、B2Cモールの大幅値上げがタオバオ中小店主の反感を買い、抗議行動(集中購買して後から返品するというタオバオのシステムを利用した悪意のある購買活動)の引き金になりました。最後には中国商務部の斡旋で事態が収拾しました。両者をいかにスムーズに切り離せるかは課題になります。新年早々B2Cモールを「天猫」に改名したのも一連の動きのひとつです。