「weibo上で事実無根の噂を流し、社会の公序良俗を乱れさせた」という理由で、中国のweiboプロモーション会社「ERMA」の社長らが逮捕されました。
ERMAが手がけたとされるプロモーション事例をいくつかご紹介します。
「干露露」事件
昨年、ネット上で話題になったセクシータレント・干露露。過度の露出シーンや「発言があまりに低俗すぎる」という理由で、広電総局によって放送禁止になりました。同人物はワシントン・ポスト紙にまで掲載されましたが、実は干露露さんを有名にした裏には、「ERMA」の暗躍がありました。
「郭美美」事件
「郭美美」という女性が「別荘に住み、マセラッティを運転している贅沢三昧の生活」をweiboで披露し、しかも「赤十字商会の商業総経理」だと自称したため、瞬く間に中国ネット上では彼女の情報が広がりました。「成金の娘」と「赤十字商会」を紐付けてしまった故に、 中国全土で「中国赤十字社バッシング」「チャリティー協力ボイコット」などの事態に陥ってしまいました。この「郭美美」、黒幕はやっぱり「ERMA」でした。
いずれにしても、噂を作る、またweiboのオピニオンリーダーを通して、噂を流すという行為は、中国では刑法に問われることもあります。くれぐれもご注意ください。
weiboは民間サービスとは言え、ユーザーの多さ、また影響力の面では、民間サービスを超える、当局の神経をとがらせるような存在です。発信する内容、プロモーションの仕方、線引をしっかりしておいたほうが良さそうです。