中国EC企業の海外市場開拓事例


中国ECが好調に伸びっている中、C2CからB2Cへシフトする傾向が見られます。中国のB2C企業は急成長遂げていて、国内市場のみならず、海外市場も開拓しはじめました。今回は中国の人気バッグブランド「麦包包」の実例を交えて、中国EC企業の海外市場進出をウェブとプロモーションの観点で見ていきましょう。

「麦包包」は2007年イタリアのVISCONTI DIFFUSIONE SNCグループ企業からの融資を受けて、設立されたバッグブランドです。中国女性の間では大変人気なブランドです、B2Cオンラインショップの売り上げは業界NO.1です。「企画から生産、販売に至るまで一貫したサービス」、リーズナブルな価格で高品質商品を提供し、中国から世界的バッグショップへ、躍進を図っています。

今回の分析対象:「麦包包」が欧米進出するために作った、各種バッグを販売する英語オフィシャルサイト
http://www.bagsok.com/

■海外進出、まずは現地でマーケットリサーチ

中国では、無敵な強さを持っているものの、海外ではまったく無名な状態です。また、海外において、製品の需要は不確かなもので、海外の現地マーケットからニーズと情報を吸い上げる必要があります。そのために、「麦包包」はアメリカにオフィスを設置し、アメリカ現地で情報の収集を乗り出しました。

バッグの欧米シェア

上記ようなbag関連キーワードの検索状況や現地マーケットリサーチのレポート分析で、最後はマーケットが大きい、発展した国、アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリアなどをターゲットに定めました。ターゲット国の消費者は消費能力が比較高いのと、ECに慣れているなどのターゲット属性もしっかりチェックされているようです。やっはりマーケット知るかどうかで、成功を大いに左右すると思われます。

■リサーチの次は欧米向けのB2C販売サイトを立ち上げ

マーケットリサーチは一段落して、「麦包包」正式ドメインbagsok.comを取得し、ウェブサイトをオープンさせました。
英語オフィシャルサイト
http://www.bagsok.com/

サイトのデザインは欧米風、弊社欧米出身のスタッフに見せても、デザインは好評でした。それに加えて、「麦包包」は欧米ユーザーの好みに合わせて、上図のような本革商品「アルファ」シリーズを開発しています。サイト作りから商品作り徹底したローカライズは成功する要因の一つです。
麦包包

中国市場で通用する割引作戦ももちろん使っています。欧米の所得からすると結構やすい値段で、本革の商品が手に入ります。
麦包包割引

商品を手に取って確認できないのはECのデメリットで、利用シーンをイメージさせる必要がある商品はモデルさんの起用は一般的です。麦包包はしっかり欧米系のモデルさんを起用し、ユーザーがイメージしやすいように作られています。
麦包包欧米モデル

お問い合わせ対応について、中国市場と欧米市場でおなじみのライブチャットも標準装備しています。800番の無料電話も導入されていて、365×24時間マルチ対応、ユーザーの習慣知り尽くしている証拠です。
麦包包ライブチャット

■ウェブの次は、プロモーション
麦包包は欧米では、まったく無名なので、どうやってプロモーションを展開するか、悩ましい問題です。麦包包は通常の手段とソーシャルメディア両方活用されていて、特にソーシャルメディアの活用は見所です。

1.SEO
英語の習慣に基づき、商品のカテゴリ、改めて整理し、関連のタイトル、記述など専門のチームを雇い、書きなおし

2.BLOG
オフィシャルブログを開設、最新のイベント情報をブログで公開し、ユーザーとのコミュニケーションを図る

3.コラム
squidoo、hubpageなどのサイトにコラムを開設し、サイトの露出度とトラフィック増加を図る

4.EDM
よくデザインされたEDMで、主力製品とセールス情報をユーザーに届く、下図ご参照
麦包包EDM

5.アフィリエイト
CJ、ShareAsale、Webgains、Linshareなどのアフィリエイトサイトと契約を結んでいる
麦包包アフィリエイト

6.ソーシャル媒体
facebookのオフィシャルページを開設し、ウェブサイトと連動させている。現在のファン数は37942名。
麦包包

twitterにもオフィシャルページを開設し、現在のファン数は17018名。
麦包包twitter

単にソーシャル媒体のオフィシャルページを運営しているではなく、ファン数などをKPIに設定し、随時ソフトを使って監視している。
麦包包

以上簡単に「麦包包」の欧米向けのウェブとプロモーションを見てきましたが、中国ブランドが外に出て行くときに、各所しっかり力を注いでいるようです。日系のブランドが中国に進出する際にはどうでしょう、ターゲット市場は違いますが、しかし中国市場は欧米市場に近いところもあります。一つ考えさせる事例だと思われます。