中国向けプレゼントキャンペーン:法律上の注意点

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いま大変人気の中国市場向けプレゼントキャンペーンですが、企画をする際に、中国関連の法律を知らないと後から大変なことになりかねません。実は抽選方式のプレゼントキャンペーンを規制する「中国人民共和国反不正競争法」という法律があります。

特に「中国人民共和国反不正競争法」の13条は絶対に知らないといけないものです。

第 13条 事業者は以下に記載する懸賞景品付販売をしてはならない。
(1)懸賞があることを偽る、或いはあらかじめ当選者を内定させる詐欺方式を用いて懸賞景品付販売をすること
(2)懸賞景品付販売の手段を利用して品質の悪い商品を高価格販売すること
(3)抽選方式による懸賞景品付販売の場合、一等賞の金額が5000元を超えること

中国人民共和国反不正競争法全文(PDF)

なぜ抽選方式についての細かい法律があるかというと、中国はギャンブル禁止ですから、ギャンブルに近い性質を持っている抽選方式を厳しく取り締まっています。

また抽選方式になると、抽選の公平性を証明するため、中国では公証を行うことが一般的です。

公証とは?

わが国の公証はもともと国が特に設けた公証処が国を代表して民事法律関係に対して法に基いて行った証明作業を指し、つまり国の公証機構は当事者の申請に基づいて、法に基いて法的行為、法的意義をもつ書類と事実の真実性、合法性を証明し、公共財産を保護し、公民の身分上、財産上の権利と合法的な利益を保護するためである。

中国の公証制度

主催側の要請で関連公認機関が抽選の全過程に参加し、その公平性・合法性を証明するというものです。キャンペーン総額の0.1%を手数料として取る規定もあります。

抽選方式の企画を立てるときにはくれぐれも注意しましょう。

中国プレゼントキャンペーン

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