コンサルティング会社Informaは、アジア各国のトラフィックデータをリサーチしました。紹介させていただきます。
2010年韓国のインターネットユーザー月平均のトラフィックは31GB、日本(11.2GB)の約三倍、中国(9.2GB)の約六倍になります。2015年の予測では、韓国と日本の人あたりの月平均トラフィックは165.8GBと92.6GBで、依然アジアをリードします。
中国では、今後オンラインのビデオ視聴市場が伸びる見込みで、2015年頃には中国全体のトラフィックがアジアの約半分になります。需要が増えている中、足を引っ張るのは中国のインフラです。最近の中国の世論では、中国のインターネットのスピードと費用に対して、批判の声が相次いでいます。CDNとBGPなど、スピードを上げるサービスを提供する会社にとっては、チャンスになります。
CDNとは
コンテンツデリバリネットワーク(Contents Delivery Network, CDN)とは、Webコンテンツをインターネット経由で配信するために最適化されたネットワークのことである。コンテンツ配信網とも。
90年代以降ネットが一般に普及するにつれ、大手サイトからのリンクやテレビといった他メディアからのリンクにより、通常想定されていない大量のユーザーがサイトへ集中し、反応が遅くなったり、まったく応答不能になること(フラッシュクラウド効果)が多くなってきた。このような現象に対処する場合、サーバを一ヶ所だけに置くのではなく、地理的・バックボーン的に分散させるのが効果的である。同一のコンテンツを多くのサーバでミラーする手段としては、単純なDNSラウンドロビンから、P2P、地理情報を加味した複雑な配信技術までさまざまなものがあり、研究、実用化がなされている。
CDNを用いることにより、Webのみならず、大容量アプリケーション、音楽、動画の配信やオンラインゲームといったブロードバンドのコンテンツを配信することが安定かつ低コストで行えるようになる。そのためビジネス分野において注目されている。
BGPとは
BGPとはBorder Gateway Protocol、インターネットのようにTCP/IPを用いて複数のネットワークを接続した環境において、各ネットワーク間で接続機器が経路情報をやり取りするためのプロトコル(通信規約)の一つ。
主にISP同士が相互接続する際に,互いの経路情報をやり取りするために使われる。インターネット全体の経路を見て,あて先までどのISP経由が近いかを判断し,トラフィックを分散させられる。障害時には別のISPを経由することで接続環境は維持される。
中国ではテレコム、ユニコム複数のISPが存在するのですが、互いに訪問する時にスピードが著しく低下するので(南北問題)、最近両方の回線を引いて、BGPで最適経路を制御するサービスを提供する会社が増えています。