comScoreが200万人を対象に統計したデータでは、リスティング広告は商品の注文率を121%にあげました、対して表示だけの広告の効果はわずか42%です。
上記の結果だけで判断すれば、答えは明白です。リスティング広告のパフォーマンスは表示系広告よりはるかに良いということになります。実際に表示系のコンテンツネットワーク広告を考えるときに、リスティングの延長線上のソリューションとしか見ていないところが多いようです。しかしコンテンツネットワークなど表示系の広告は本当に意味がないのでしょうか?
広告を見た人のブランド検索率が上昇する
表示系広告が強いのは「インプレッション」(表示回数)です。表示系広告のインプレッションはリスティング広告の約10倍です。広告を見た人のブランド検索率は平均40%以上に上昇しました。つまり表示系の広告は潜在顧客の母数を増やすという大切な効用があります。
出典:comScore
忘れられた173%
前述の通り、リスティング広告は商品の注文率を121%にあげたのに対して、表示系広告の効果はわずか42%です。しかし忘れがちなのは、両方の広告を見た人の注文率は173%も上がるという結果です。結論として両方を組み合わせて運用したほうがより効率が上がるようですね。
チューブ口を1mm広くしよう
ある歯磨き粉のメーカーさんは、毎年10%以上業績を伸ばしていましたが、最近順調だった業績が突然伸び悩みになってしまいました。CEOが経営陣に策を求めた時に、一人の若手のマネージャーが提案したのは「チューブ口を1mm広くしよう」というものでした。(彼の提案が採用され、3年後会社の業績は40%以上伸びました)
データを盲信してもいけませんが、今度もしも同じような業績問題に直面したときに、リスティングのほかに「コンテンツネットワークをしよう」という手もあるかもしれません。